羽鳥アナ“夫婦対決”妻が裏で脚本担当
今年10月スタートの次々期NHK朝の連続テレビ小説の制作発表が13日、大阪市の同局で行われ、タイトルは「べっぴんさん」、脚本を渡辺千穂氏(43)が担当することが発表された。会見に出席した渡辺氏は2014年8月に結婚したフリーアナウンサー・羽鳥慎一(44)との間に第1子の女児を妊娠中で、今月にも出産予定であることを公表した。
くしくも羽鳥アナは、朝ドラの“裏番組”となるテレビ朝日系「モーニングショー」(月~金曜、午前8・00)でキャスターを務めており、今秋からは“夫婦対決”の構図となる。
渡辺氏は羽鳥アナについて「応援してくれていますし、お互い頑張りましょう、それぞれの仕事をがんばりましょうということになっています」と笑顔で明かした。
報道陣から、羽鳥アナを朝ドラのナレーションなどで起用する可能性を問われると、ドラマの三鬼一希・制作統括は「裏で(番組が)かぶってますしね。こちらがよくても、先方がダメなのでは?」と笑いを誘った。現状は構想にないという。
作品のヒロインは、ベビー服メーカー「ファミリア」(本社・神戸市)の創業者、坂野惇子さんがモデル。昭和初期から戦後の高度成長期の神戸・大阪を舞台に、ヒロイン・すみれが戦後の焼け跡の中で子供服専門店を立ち上げ、仲間の女性たちと激動の時代をたくましく生きる物語。
くしくも、自身も母親となって作品に携わることになった渡辺氏は「現在臨月で高齢出産となりますが、出産準備をしておりまして、今でも役立つものが昔の資料に載っていて、感慨深いものがあります。戦争でたくさんのものを失ったヒロインたちが、同じ状況で困っている赤ちゃんやお母さんたちのために、ぶれることなく突き進む姿を描きたい」と語った。
間もなく出産のため産休に入るが、これを想定して作品への準備は進めてきたといい「今後は家族総動員で乗り切りたい。夫にはまずは作品を応援してもらいます」と笑顔で話した。
渡辺氏は、沢尻エリカ主演で女のバトルを描いて話題となったフジテレビ系「ファースト・クラス」(14年)などを担当。今回の作品はバトルとは趣がやや異なるというが、三鬼制作統括は「作品にはたくさんの女性が出てきますし、悪女もいるかもしれない。渡辺さんは女性の生きざまを描ける方」と脚本起用の経緯を説明した。