岸井氏「NEWS23」アンカー降板
TBSは15日、毎日新聞社の岸井成格(しげただ)特別編集委員(71)とTBS専属のスペシャルコメンテーターとして契約を交わしたことを発表した。岸井氏はアンカーとして出演している報道番組「NEWS23」(月-木曜後10時54分、金曜後11時30分)のアンカーを3月末で降板。今後はレギュラーではなくなり、スペシャルコメンテーターとして随時、出演する。
13年4月から同番組でニュース解説を担当していた岸井氏は、昨年9月の安保法案に関する発言に対し、「放送法遵守を求める視聴者の会」が全国紙に意見広告を掲載し、公開質問状を出す騒ぎとなったことなどから、今年3月いっぱいでの降板を一部で報じられていた。
同局広報部は、今回のアンカー降板について「(昨年9月の)騒動以前に岸井さんと話し合っていたこと。政治的圧力や意見広告などは全く関係ありません」と説明した。
同番組ではメーンキャスター・膳場貴子アナウンサーが産休中だが、4月以降、内容をリニューアルするということも、併せて発表された。膳場キャスターの降板説なども一部で報じられていたが、「現時点でリニューアルの内容も含めてお話できることはございません」とした。
岸井氏は、「サンデーモーニング」には引き続きレギュラー出演するほか、今後は「Nスタ」などの報道番組、特別番組へも適宜出演するという。
TBSでは報道局に解説委員はいるが、社外のジャーナリストとスペシャルコメンテーター契約を結ぶのはこれが初めて。
岸井氏は局を通じて「この度、スペシャルコメンテーターとして報道の第一線で発信を続けていくことになりました。その責任・使命の重さを自覚し、決意を新たにしています」とコメントした。