「真田丸」勝頼散る 平岳大の演技絶賛
17日に放送された、俳優・堺雅人(42)主演のNHK大河ドラマ「真田丸」第2話の視聴率が、関東地区で20・1%を記録したことが18日、ビデオリサーチの調べで分かった。大河ドラマの視聴率の20%超は、13年「八重の桜」の初回21・4%以来、3年ぶり。
初回から、背中に哀愁を漂わせる演技に絶賛の声が集まっていた平岳大(41)扮(ふん)する武田勝頼は、家臣の裏切りで進路を断たれ「これも天命」と覚悟。涙を流して亡父・信玄にわびながら、甲斐・木賊山(天目山)に果てた。平のツイッターには、この日、賞賛の声が殺到し、平は「『真田丸』観続けます。再登板あるかもしれないし…ないか。」とユーモアで応じた。
第2話「決断」では、家臣の相次ぐ離反・裏切りで手勢が40名にまで減った勝頼が、織田信長軍に攻め込まれ、「いよいよ行き場がなくなったな」「これも天命」と静かに受け止めた。武田家ゆかりの地で、最後は「父上、申し訳ございません」と土下座。超えることができなかった信玄の幻をみて「何かおっしゃってください。叱ってくだされ」と涙を流しながら、自刃。武田家は滅亡した。
同作は、これまで評価の低い描き方をされることが多かった勝頼を、気高く、心優しい武将として描き、滅亡が近いことを悟りながらも気高く生きる悲哀を平が好演。視聴者から平のツイッターには「震える演技でした」「心に残る勝頼様でした」「感動をありがとう」と賞賛の声が相次いでいる。
また平の「再登板」のジョークに、「完璧に勝頼様ロスです」「回想でもいいので出てください」と求める声も相次いでいる。
またドラマでは、武田家を最大の宿敵と目していたとも言われる徳川家康(内野聖陽)が、勝頼の没後に「全く、うれしくないわ。勝頼は愚鈍な男ではなかったわ」と力を落とし「父が偉大すぎたか、周りが間抜けだったか…」と悼む場面もあった。