ベッキーの降板「ない」 カンテレ社長

 関西テレビの福井澄郎社長が22日、大阪市内で新春会見を開き、不倫騒動の渦中にあるタレント・ベッキー(31)に関して、今春の4月改編以降も同局制作のフジテレビ系の生番組「にじいろジーン」(土曜、午前8・30)の司会として継続起用する方針を示した。

 福井社長は「今起こっているプライベートの問題はベッキーさんが解決すべきだが、私はプライベートの問題と、テレビの出演は基本的に切り離して考えている。タレントとしての才能を見込んで出演していただいていることに変わりありません」と述べた。

 福井社長は、4月改編以降の継続について「もちろんその(継続の)予定です」としたうえで、ベッキーの3月限り降板の可能性を問われると「考えていません」と明言した。

 今月6日にロックバンドロックバンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(27)との不倫疑惑が浮上して以降、ベッキーが出演する10本のCMはスポンサー企業が即座に反応し“全滅危機”に。一方でレギュラー番組10本に関しては、明確な動きをみせていない中、同局がいちはやく“ベッキー続投”の方針を示した格好。福井社長は「業界全体がどうかは分からないが、私の見解です」と、同局独自の判断であることを説明した。

 また21日に週刊文春が不倫疑惑に関して新たに続報を掲載したことに、大澤徹也編成局長は「所属事務所と現場は話しているが、詳細は控えさせていただきたい。今後も通常どおりご出演いただくということです」と説明。番組の趣旨からも、今後ベッキーが番組内で騒動に関して説明する予定はないという。

 また関係者によると、同局には視聴者から「賛否、多様なご意見をいただいている」という。また番組スポンサーからは「現段階では降りるというお話は来ていない」という。

 一方で、騒動の展開次第では、今後、視聴者の意見や、スポンサーの意向に変化が生じることも予想されるが、関係者は「状況をみて、さまざまな想定もしている」と、今回の“ベッキー続投”が、状況悪化したケースも精査したうえで、一定判断が下されたことを示唆した。

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