松本人志 甘利氏辞任で国益心配
週刊文春の報道に端を発した建設会社関係者からの現金授受を認めて辞任した甘利明前経済再生担当相(66)について、ダウンタウンの松本人志(52)が31日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、その姿勢に疑問を呈した。甘利氏はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉における日本の中心人物で、2月と目される署名直前に辞任したことに、「何兆円規模」の損害があるのでは、と懸念した。
甘利氏の行為自体については「悪いことは悪い」とした上で、時期的な観点から、国際社会やTPP交渉に与える影響を松本は心配した。
「これがTPPどうなんねんと言うと、このタイミングでやることによって国益とか、何兆円規模の日本にとっての損害の可能性があるわけです。この何兆円をふって、申し訳ないけど(授受した)50万円や何やのために今(辞任を)やりますか、というのがあるんですよね…」
松本はワイドナショーを中心に、「損して得取れ」ということを考えるべきだと、他の芸能人の不祥事の話題などで主張してきた。甘利氏の早期辞任は、危機管理の観点から、安倍政権を守る意味では早い対応だったとする評価もあるが、「損して得取れの逆というか、あまりにも小さい得のために大損をしているのではないか」との意見を述べた。
身近な“金銭授受”の例として松本は、食事の際に、近くのテーブルにいた人物が、無断で自分の支払いをされてしまった、という出来事があったと紹介した。「どこの誰かも知らん。でも、松本にめしをおごったことがあると(言われ)、黒い交際とか言われかねない」と戦々恐々としていた。