京都・南座 耐震工事で休館へ
劇場の京都四条南座(京都市東山区)は5日、耐震診断の結果、安全性向上のため近く改修、休館すると発表した。工期次第では、毎年11月30日に初日を迎える歌舞伎の顔見世興行にも影響が出ることになりそうだ。
同劇場によると、13年11月に施行された改正耐震改修促進法による耐震診断を実施。今後、第三者機関による耐震診断結果の判定を経て工事計画を決めるという。
劇場関係者は「工事の規模や時期、期間などは未定。工事が長引けば、顔見世興行の実施も含めて検討していかなければならない」と話した。関西地区の他の劇場に移しての公演などについても「色んな可能性を含み詳細を決める」とした。
同劇場では1月中にも耐震診断の結果が出ることを想定し、2月以降の公演予定は入れていなかったという。
同劇場は29年の建築以来、数度の設備改修や91年の大改修を経て、築87年を迎える。国の登録有形文化財、京都市の歴史的意匠建造物となっている。