今井絵理子「息子とは」一問一答(中)
今夏の参院選に自民党から比例代表で立候補することが決まった女性4人グループ、SPEEDの今井絵理子(32)が9日、同党本部で出馬会見を開いた。ほぼ全編、自身による手話通訳をまじえ、聴覚障害をはじめとする障害者対策の拡充を主な政策に掲げた。聴覚障害を持つ長男(11)とは出馬について話し合い「ママ、手話をたくさんの方々に広めてほしい」と言われたことが立候補を決意した理由の一つと語った。【以下、今井の会見での一問一答要旨(中)】
-自民党から出馬する理由は。
「(聴覚障害者教育福祉協会を通じて知り合った参議院議員の)山東(昭子)先生からのお誘いを受けて、山東先生の人柄や思いに共感して決めました」
-子育ての実体験で気づいた問題点は。
「聞こえない方は目で見て分からないことが多い。交通の安全だとか、情報保証ですね。災害の時の情報をきちんとお伝えすることが大事だと思いましたし、今まだ足らない部分だと思います。聾(ろう)の方々で大学に行っている方も多い。(授業の)手話通訳の必要性が出ています」
-辺野古への基地移設も含めて沖縄の将来については。
「基地の負担を軽減したいということは皆さん同じ、共通の思いだと思っています。私は自分の目で見て沖縄の方々の声をきちんと直接聞いて、真剣に取り組めたらなと思います」
-政治家でなければならない理由、SPEEDとしての活動は。
「私が立候補を決意したのは、(国政が)より自分の思いだったり、お母さん方の声を実現できる場と思ったからです。SPEEDについてはファンの方々もいると思います。20周年でこれから、歌も一緒に両立させながら歌い続けていきたいと思います。歌の力も役に立つと思っております」
-息子さんについて。
「息子とは立候補に関してはすごく話し合いました。立候補してママがもっと忙しくなってもいいのか。彼の精神面を心配していました。息子は言いました。『ママ。手話をたくさんの方々に広めてほしい』と。その言葉が立候補のきっかけとなった理由でもあります」