渡辺謙 娘・杏に感謝、胃がん手術公表
俳優・渡辺謙(56)が9日、早期の胃がんが見つかり、内視鏡手術を受けたことを所属事務所を通じて直筆コメントとともに発表した。事務所は取材に対し、手術の時期についてなど詳細は公表していないが、現在も入院し、療養中と説明した。ツイッターでは人間ドック受診を勧めてくれた妻で女優・南果歩、娘で女優・杏に感謝した。渡辺は1月20日に都内で所属事務所の新年会に出席していた。
渡辺は自身のツイッターでも「いやぁ驚きました」とがんを公表した。続けて「妻が行ってと勧めた人間ドックで癌発見。かなり早期なので早々に手術しました」と早期発見で手術を受けたことを報告。
「二月は療養に切り替えて少し遅れてNYに入ることになりそうです。ご心配かけますが、お待ち下さい。」と主演する米ブロードウェー・ミュージカル「王様と私」への3月1日からの再出演予定が少し遅れることを伝えた。マスコミ各社にファクスで送られた毛筆での直筆文書では「先日受けました人間ドックで早期の胃癌を見つけて頂きました。(中略)無理は禁物ではありますが、舞台に向けて鋭意準備を重ねております」と気迫の決意をにじませている。
ツイッターは務めて明るい文体でつづられており、「この段階での発見は奇跡、点検は大事ですわ。妻、そして人間ドックを紹介してくれた娘にも感謝です。」と南、そして人間ドックを紹介してくれた杏にも感謝した。
渡辺は29歳だった89年、初主演映画となるはずだった「天と地と」のカナダロケ中に急性骨髄性白血病で倒れ、同作を降板。90年、白血病の治療で行った輸血でC型肝炎に感染した。94年には白血病を再発したが、寛解したとされる。