おかあさんといっしょ 8年ぶり交代

新しく「おかあさんといっしょ」の歌のお姉さんに就任した小野あつこ=NHK
「おかあさんといっしょ」を卒業する三谷たくみ(右)に花束を渡す、新しいうたのお姉さん、小野あつこ(中央)。左は横山だいすけ=NHK
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 NHKが12日、長寿子ども向け番組「おかあさんといっしょ」に出演する「うたのお姉さん」の交代を発表した。現在出演している20代目の三谷たくみから、21代目の小野あつこがバトンを引き継ぐ。

 三谷は「たくみお姉さん」として、08年4月から地上波の「おかあさんといっしょ」では歴代最長となる8年間にわたって子どもたちに親しまれてきた。NHKによると、本人の希望で番組を降板することになったという。番組内では3月31日に新旧のお姉さんが出演して交代のあいさつをする予定だ。小野が新しいお姉さんとして正式に出演するのは4月4日放送回から。

 三谷は「8年間やっていく中でたくさんの経験をさせていただいた。たくさんの子どもたちと出会うことができて、自分の中でやり切れたなという思いから次のお姉さんにバトンタッチしようと思いました」と卒業の理由を説明した。今後、芸能事務所などには所属せず「ゆっくり過ごします」とした。5月のファミリーコンサートにはゲスト出演する。

 小野は東京都出身。4歳からピアノを始め、高校はピアノ科を卒業し、都内の音楽大学で声楽を学んだ。16年3月に大学院を卒業する見込み。趣味はピアノ、散歩。好きな食べ物は白いご飯、そうめん、ケーキ、好きなスポーツはバドミントン、ジョギング。

 幼少期から「おかあさんといっしょ」を見ていたという小野は「子どもと関わる仕事をするのが夢でした」と笑顔。児童館で子どもと触れ合う活動をしているそうで、「今までのように子どもたちと接しながら、近所のお姉さんのような感覚で子どもたちに親しまれるようなお姉さんになりたい」と抱負を語った。先輩の三谷からは「子どもたちとお話をしたり子どもたち同士が話しているのを見ることで楽しい思い出ができると思います。あと、くれぐれも体には気をつけてください」とアドバイスを受けた。

 「うたのお兄さん」の横山だいすけ、「体操のお兄さん」の小林よしひさ、「パント!のお姉さん」の上原りさは継続して出演する。「おかあさんといっしょ」は1959年10月にスタート。61年4月に初代うたのお姉さんとして真理ヨシコ、中野慶子が出演して以来、三谷まで20人が視聴者に歌を届けてきた。

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