よしもとが違法薬物緊急セミナー
芸能プロダクションのよしもとクリエイティブ・エージェンシーが24日、東京の劇場「ルミネtheよしもと」で社員、所属芸人を対象にした「違法薬物に関する緊急セミナー」を開催した。
ピスタチオ、バンビーノ、佐久間一行、バイク川崎バイクといった芸人300人が出席。警視庁組対五課と四谷警察署の協力で行われたセミナーは冒頭以外は報道陣には非公開で行われた。よしもと側から芸人に「現場からのリアルな話を聞かせていただきますので、薬物の怖さを心に刻んでいただきたいと思います」と開催の趣旨説明があった。
同社担当者によると、10年以上前から薬物に限らず法令順守を目的にしたセミナーを行ってきている中、銃器・薬物の取り締まりを担当する警視庁組対五課が協力したのは初。清原和博容疑者の逮捕が直接的な開催理由ではないというが、開催を決定した時期は逮捕の後で、セミナーの中で講師から言及はあったという。
参加者のうちの1組、白目をむきながら行う漫才を持ちネタにしているピスタチオは、この日は取材応対時も白目は厳禁と通達された。メンバーの伊地知大樹は「やりたいんですけども、そこだけはボケるな、と言われておりまして」と事務所側の本気度をうかがわせた。相方の小澤慎一朗も「踏み込んだ話を聞かせていただいた。ハニートラップはすぐに引っかかるので気をつけようかなと思います」と神妙だった。
本日参加したのは芸人約300人、社員約100人。今後東京では3月4日、10日、14日に行われる予定。大阪開催は現在調整中だという。同社は昨年も「違法薬物を含むコンプライアンスセミナー」を東京と大阪で行っており、同社発表では東京では通算2000人、大阪では1800人が参加した。また、担当者は個別のカウンセリングも必要に応じて行っていると説明した。