堀ちえみ 梅田の事故目撃 テロかと
タレントの堀ちえみ(49)が25日、MBSの情報番組「ちちんぷいぷい」に出演し、同日午後0時半ごろ、大阪市北区芝田1丁目の繁華街・梅田で乗用車が歩道に乗り上げ、通行人に突っ込み死傷者が出た現場に居合わせたことを告白した。繁華街で人が多数倒れていたことから堀は2008年に東京・秋葉原で起こった無差別殺傷事件を連想し、「テロだと思った」と緊張した表情で述べた。
番組冒頭で事故を速報し、堀は硬直した表情で居合わせた現場について語った。
事故現場近くの銀行でマネジャーと一緒にいた堀は「もう12時半だよね」と話し合っていたという。同番組への出演時間が迫っていた。それから約5分後に、待機していたタクシーに乗ったという。
堀が乗ったタクシーは現場の交差点で赤信号のために停車した。堀はその時に事故に気づいた。「走ったら人がばたばた倒れてて…女の子が…若い女の子が道路に飛ばされていて。そばに付き添っていた人が泣いているような状況だったので」といつになくゆっくりと語り、目撃したショックがうかがえた。
続けて堀は「複数の人が倒れていたのでテロかなと思って…事故って聞いたのはちょっとたってから」と述べ、あまりのことにテロがよぎったことを明かした。
山本浩之アナウンサーが「3人のうち1人が20代の女性」と心肺停止で運ばれた被害者について話すと、堀は「かなり道路側でした」と女性が倒れていた場所を指摘した。
堀は「まだ警察も来ていなかった。何が起きたのが分からなかった。秋葉原の事件を思い出して。それくらいに人が倒れていて。泣いている人が」と沈痛な表情で語った。
事故では運転していた奈良市の会社経営大橋篤さん(51)と歩行者の50代ぐらいの男性が死亡。歩行者の20代ぐらいの女性は重体。運転席のエアバッグが作動しており、大橋さんに目立った外傷はなかった。目撃された状況などから、大阪府警は運転中に心臓や脳などの急性疾患で体調に異変が起き、意識を失った可能性があるとみて司法解剖して死因を調べる。
ほかに東京都や兵庫県、奈良県などの20~70代とみられる歩行者の男性5人が重傷。神戸市東灘区の男性(57)といずれも大阪府枚方市の女性2人が軽傷を負った。