琥珀の勉さんの塩見三省、脳出血だった
俳優の塩見三省(68)が26日、NHK「あさイチ」に生出演。2年前に脳出血を発症してから現在に至る闘病生活の日々を初めて語り、リハビリに取り組む巨人の長嶋茂雄終身名誉監督の姿に勇気づけられたエピソードを明かした。
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」では「琥珀の勉さん」を演じ、人気を博した塩見だが、2014年3月、脳出血で倒れ、5ヶ月間入院。退院後も後遺症が残り、懸命なリハビリを続けてきた。休業中だったが、この日は元気な姿をみせ、27日から始まる同局のドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」で2年ぶりにドラマ復帰する。
リハビリは単調で辛く、心が折れそうになることもあったという。そんな塩見を勇気づけ、心の支えとなったのは、決して病に負けることなく、元気にリハビリに取り組む長嶋氏の姿だった。「1年間リハビリをしていて、ちょっとある病院に外来でリハビリに行こうと思って、待合室で待っていたら、『イッチ、ニイ、サン、シイ』って大きな声でリハビリしている人が通られた。誰だろう、こんな元気な人は?と思ってふっと見たら、ゲッ!長嶋茂雄さんだった」と塩見は話した。
「子どもの頃から長嶋氏の大ファン」といい、以来、長嶋氏のリハビリが終わり、自分のリハビリが始まる数十秒の間、「ずっと柱のかげから、勇気をくださいと(長嶋氏を)見ていた」という塩見。同ドラマへの復帰が決まったとき、長嶋氏のリハビリが終わるのをみはからってエレベーター前で出待ち。「長嶋さん、いつも勇気をもらってます。ありがとうございます!」と勇気を出して声をかけたという。
すると、長嶋氏も快く応じ、一緒の写真撮影も快諾してくれたといい、番組では、長嶋氏の許可を得て、その時に撮ったツーショット写真も公開された。塩見は、長嶋氏に自分から声をかけたことが「(またドラマの)撮影ができるかもしれないということにちょっと繋がったような気がします」と振り返った。