俳優の梅宮辰夫（７７）が２８日、東京・青山葬儀所で営まれた俳優で映画プロデューサーの安藤昇さん（享年８９）の「お別れの会」に参列。歩行補助器具を使って、足をひきずりながら会場入りし、体調不良を理由に予定されていた会見を直前に取りやめた。

　車を降りた際はしっかりと立っていたように見えた梅宮だが、会場内では乳母車型の歩行補助器具を使って歩いた。足も引きずっていた。安藤さんとは映画「実録安藤組　襲撃編」（１９７３年）「安藤組外伝　人斬り舎弟」（７４年）など多くの作品で共演し、今会の発起人に名を連ねた。式では献杯を務め「昭和の映画スターが皆無になって寂しいです。そちらの世界でもお元気で」と遺影に呼びかけた。

　その後は、「（親友で脳腫瘍の疑いで療養中の俳優）松方弘樹のことは話さない」という条件で囲み会見にも応じる予定だったが、直前になって取りやめた。梅宮の関係者は「ちょっと具合が悪いのでここで失礼させていただきます」と伝えており、会の関係者は報道陣に「会見の待機をする部屋に通したが、体調がよくないと話し、帰宅した」と説明した。

　続いて会見した俳優の岩城滉一は梅宮の様子について「元気なころと比べて、ちょっと元気がないかなと思った。でも、寒い時期だし、足や腰が悪いということはあるんじゃないかな。みなさんが心配するようなことはないでしょう」と深刻な病気の可能性を否定した。

　昨年１２月１６日に肺炎のため死去した安藤さんは、ヤクザ組織「安藤組」組長から俳優に転身。多くの映画に出演、プロデュースした。この日の祭壇は、安藤さんが好きだったかすみ草やコチョウランなど多くの花が飾られた。

　関係者ら７００人が参列。歌手の北島三郎、俳優の岩城滉一、村上弘明、映画監督の中島貞夫さん、降旗康男さんも姿を見せた。