Greeeen HIDEの震災時体験

 東日本大震災の被災地で遺体の身元確認作業に従事した歯科医4人による男性ボーカルグループ「Greeeem」のリーダー・HIDE(35)が、4日放送のTBS系「あさチャン」で当時の体験を初めて話し、また被災地を5年ぶりに再訪して思いを口にした。

 顔を見せず、メディアの取材に応じることもないグループ「Greeeen」。この日も顔は見せないながら、HIDEは当時の体験を語り、現地を再訪して自分で撮影した映像を紹介した。

 HIDEたち4人は福島県の大学で学び、歯科医となった。そして2011年、HIDEは放射性物質のせいで近づけない場所に収容されているご遺体があり、身元確認に従事する歯科医師が足りないということを知って名乗り出た。

 「1週間、2週間、3週間…長い方で1カ月以上、(遺体は)そのままの状態になっていました。この方たちを早く家族に会わせたいと必死になって…」、HIDEたち歯科医師は身元確認作業に携わった。

 遺体は口いっぱいに土を含んでいることが多く、HIDEは「お疲れ様でした。口の中を見させていただきます」と声を掛けながら作業した。

 ある時、女子高生くらいの遺体があって、父親が『これはうちの娘なんじゃないか』と言ってやって来た。照合の結果でも確認され、父親は「やっと娘に会えました」とつぶやいた。「何も言えなかったけど、歯科医師として何かお手伝いができたのはよかったと思っています」と、HIDEは当時の思いを振り返った。

 そしてHIDEは5年後の先月、再び現地を訪れた。原発から20キロ圏内で、まだまだ復興は遠かった。

 HIDEは「1日も早く元に戻ってほしいと思いますけど、これが現実ですよね」とつぶやき、復興を祈って無料配信した曲「Green boys」を口ずさんだ。

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