黒木華、最優秀助演女優賞“連覇”
第39回日本アカデミー賞授賞式が4日、都内で開かれ、「母と暮せば」に出演した女優の黒木華(25)が、第32、33回の余貴美子(59)以来史上2人目となる、2年連続での最優秀助演女優賞に輝いた。
紺のノースリーブで、胸元がシースルーになったシック&セクシーなワンピースで登場。司会の西田敏行(68)には「黒木さんの演技は木綿の肌触りのような感じがする。柔らかくて優しくて、典型的な日本の風土が生み出した役者さんだなって感じで、大好きです」と絶賛され、「うれしいです」と照れ笑いした。
原爆を投下された戦後の長崎を舞台に、愛する婚約者を失う役どころ。黒木は「時代背景を詳しく知らないので、吉永(小百合)さんと山田監督がお話をたくさんして下さって…。自分では体験できない、したくないことなので、お芝居する上で助けになりました」と撮影を振り返った。
撮影中には主演の嵐・二宮和也(32)とけん玉で遊ぶなど、リラックスできる部分もあったというが、前年の受賞作「小さいおうち」に続く山田洋次監督作品の出演に「毎回すごい緊張するんですけど…、今回は自分にできることはないかという気持ちを持ちながら臨んだんですけど、やっぱり緊張しましたね」と穏やかな表情で話した。
昨年の栄冠から1年、再び同じ冠を手にした黒木は「2回もこの場に同じもので立てるとは思っていなかったので…」と感無量の表情。「本当に…」と続けると、一瞬言葉を詰まらせ、「山田監督には感謝してもしきれないと思いますし、この映画を映画館に見に来て下さったお客さんのおかげだと本当に思います。これからも地道に精進していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします」とあいさつした。