「海街diary」最優秀作品賞 4冠
第39回日本アカデミー賞授賞式が4日、都内で開かれ、「海街diary」が最優秀作品賞に輝いた。同作は最優秀監督賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞も獲得し、今年最多の4冠を獲得した。
鎌倉で暮らす3姉妹の元に、母の違う四女がやってきてからの1年を描いた作品。実際に鎌倉で人が居住している家を借り上げて撮影したこだわりが、栄冠となって実った。メガホンを取った是枝裕和監督(53)は「1年間通して、とても素敵な家を…、あの家がなかったらたぶん撮れなかった映画だと思いますので、あの家を貸していただいた菅井さんに感謝を述べたいと思います」と感無量の様子だった。
4姉妹を演じた各女優も、壇上で喜びを爆発させた。長女を演じた綾瀬はるか(30)「本当にうれしいです。みんなで1つになって作ったものを、より多くの方に見ていただいたことが何よりありがたいと思っています」と話した。
次女役の長澤まさみ(28)は「一番下のすずちゃんはだいぶ年下ですけど、上の3人は本当に同世代で、一緒に現場にいることで自分の未熟さもすごく感じて、すごく勉強になったこともたくさんあって…。また『お姉さん』側からすずちゃんを見てると、日々成長している姿に、『自分も頑張らないと』ってまた勇気をもらって。この4人で姉妹ができて、本当に良かったなと思います」と喜んだ。
三女役の夏帆(24)も「本当に本当にうれしいです。この作品がたくさんの方に届いた結果なのかなと、あらためてすごくうれしく思います。ここでみんなで一緒に立てるのが本当にうれしくて、コレを糧にこれからも頑張りたいと思います」と歓喜のコメント。
四女役の広瀬すず(17)は「本当に何か…この空間にいるのがすごく鳥肌が立ちっぱなしなんですけど、家族になれたことが、自分がお芝居させていただく上で全部が財産になったので、お姉ちゃんたちのような女優さんになれるように、これからも頑張りたいです」目を潤ませながら離した。