華原朋美、秋吉久美子ら「福魂祭」
東日本大震災からの復興を願うイベント「福魂祭」が11日、福島県郡山市で行われ、同イベントのセレモニープロデューサーを務める女優の秋吉久美子(61)、歌手の華原朋美(41)らが出演した。
震災発生の翌年から始まり、5回目を迎えた福魂祭。秋吉はライブに先立って行った会見で「5年たって『なぜ今イベントなのか』という時期が参りました」と、その意義を考え直したことを説明。「毎年、真実と向かい合って発信していく。その第1歩が、この『5年』ではないかと感じました」と話した。
その上で、今年のテーマを「風評と風化」に設定。現在も福島産の野菜が、産地が明記されない場合があることについて「あいまいな差別という風にも感じられる」と風評被害について口にし、さらに「安全だと受け入れられた場合でも、『そこに触れなくてもいいんだ』となると、それは風化してしまうということなんです」と、ジレンマを抱える現況を熱っぽく語った。
第1回から参加している華原は「私も20代、30代、いろんなことがあって、痛みを抱えてここまで来た」と、自らの経験に照らし合わせて思いを吐露。さらに「『それでも前に進む』という言葉を常に自分の中で思ってきてるんですけど、しっかり前に進むことが大切なのかなと、最近特に感じます」と真剣な表情で話した。
ライブでは、ヒット曲「I’m proud」など4曲を熱唱。「悲しい思いは今日で終わり!私と一緒に前を向いて頑張っていきましょう!」と観客にエールを送っていた。