国谷裕子さん「クロ現」最後のあいさつ
NHKの報道番組「クローズアップ現代」(月~木曜、後7時半~同56分)で23年間キャスターを務めてきた国谷裕子さんが、17日の放送をもって同番組への出演を終了した。4月に同番組がリニューアルするのに伴っての降板。番組のエンディングで「今日で最後になりました」とあいさつし、「長い間、本当にありがとうございました」と頭を下げた。
最終回はノンフィクション作家・柳田邦男氏をゲストに迎え、「“痛み”を超えて動き出した若者たち」をテーマに放送。クリーム色のジャケット姿の国谷さんは、エンディングに1人で登場し、視聴者に別れを告げた。【以下、国谷さんの最後のあいさつ全文】
23年間担当してまいりましたこの番組も今夜が最後になりました。
この間、視聴者の皆さまからおしかりや戒めも含め、大変多くの励ましをいただきました。
「クローズアップ現代」が始まった平成5年からの月日を振り返ってみますと、国内、海外の変化の底に流れるものや、静かに吹き始めている風をとらえようと日々もがき、複雑化し見えにくくなっている現代に少しでも迫ることができれば、との思いで番組に携わってきました。
23年が終わった今、そのことをどこまで視聴者の皆さまに伝えることができたのか、気がかりですけれども、そうした中でも長い間番組を続けることができましたのは、番組にご協力いただきました多くのゲストの方々、そして何より、番組を見てくださった視聴者の皆様方のおかげだと感謝しております。長い間、本当にありがとうございました。