漫画「美味しんぼ」連載再開へ
休載中の漫画「美味しんぼ」が近く連載再開され、大団円を描いて連載終了する。原作者の雁屋哲氏が22日、今年初めて公式ブログを更新し、構想を明らかにした。
雁屋氏は今回の休載が、原発鼻血問題とは関係がないことを改めて記し、「必要があれば、これからも原発問題に触れることもあるでしょうが、食べ物に関しては、まだ様々な題材があるので、原発問題に留まることなく、話の幅を広げ、より面白い漫画にしていくつもりです」と、創作意欲を燃やしている。
しかし、「いくら何でも連載30年は長すぎだ」と続け、「そろそろ終わりにしたいと思っていますが、どんな形で終わらせるか」と思案を投げかけた。
漫画史に残るほどの「美味しんぼ」を、いったいどんな形で終わらせるか-雁屋氏は既に「今までの登場人物総出演で、美味しい食べ物の話でどんちゃんどんちゃん楽しく騒いで大団円。そう考えています」と、楽しいラストシーンを思い描いている。
「スピリッツ誌からのお知らせを、今少しお待ちください」と近く連載再開、そして連載終了も併せて発表されることになりそうだ。
美食家で陶芸家の北大路魯山人をモデルにした「美味しんぼ」(原作・雁屋哲、作画・花咲アキラ)は、ビッグコミックスピリッツで1983年から連載開始、単行本は111巻を数え、テレビアニメ化もされた。
2014年22・23合併号での「福島の真実その22」で、取材を元に、前双葉町長が福島県民の間で原因不明の鼻血の症状を訴える人が多いことを語る場面を描き、これが「風評被害を助長する」と問題になった。
スピリッツ編集部は5月19日号で見解を示すと共に、「福島の真実」編が終了する次号から休載に入ることも併せて発表した。