テレ朝会長 古舘氏降板の圧力説を否定
テレビ朝日の早河洋会長兼CEOは29日、都内の同局で定例会見を開き、報道番組「報道ステーション」(月~金曜、後9・54)のメーンキャスターを2004年から12年務め、今月31日に降板する古舘伊知郎キャスターを最大級の賛辞とともにねぎらった。
会長は「平均視聴率は13%ちょっと。大変、大きな貢献度だったと思う。大きく感謝をしております」と感謝の言葉を述べた。続けて、「印象的だったのは、凛とした画面での存在感。容姿も変化がなく、コントロールするのも大変。どう見られているか、こだわった努力も評価しております」と12年にわたり体重など肉体の節制にも務めた姿勢も高く評価した。
降板は本人から「10年以上やったので卒業させていただけませんか」と話があったことを改めて説明。継続を打診したが話し合った結果、卒業が決まったことを明かし、「どこからか圧力や政権からというのはまったく関係ない。萎縮や圧力を受けて、交代ではないので誤解のないように」と説明した。
今後の活躍にも触れ、「しゃべりやトークの世界で、比類ない才能を持っている人物と思っていまして、次の仕事でも活躍すると願っている」と期待した。
後任を務める同局の富川悠太アナウンサーについては、「富川さんが真ん中に居て、トリオの見た目はファミリー的な感じで安定感を感じると思う。好感を持たれると信じている。12年間、よくあんなに活動できるくらい全国を回った。そのようなアンカーマンもありなのかな」と現場取材経験豊富な富川アナに信頼を寄せた。