波瑠 最終回鑑賞会ファン200人出待ち
NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」が2日、最終回を迎え、ヒロイン役を務めた女優・波瑠(24)が大阪市のNHK大阪ホールで午後の放送をファンと鑑賞する「あさが来た 最終回を見る会」に参加した。終了後、ファン約200人が波瑠を見送ろうと“出待ち”し、朝ドラでは異例の熱狂的な展開となった。
上映後、約1100人の満員のファンの喝采を受けながら迎えられ、波瑠は「クランクアップの時には感じなかった不思議な寂しさがあります」と心境を明かした。「いよいよ本当に終わるんだなと。走りきった満足感と寂しさがあります」と“寂しい”という言葉を繰り返した。
波瑠はファンと一緒に最終回を楽しむため、今朝のテレビ放送はあえて見なかった。見終わった感想を聞かれると、「一視聴者になっていいのなら、こんな素敵なラストはないでしょう。最終週の台本をいただいた時から鳥肌が立ち、なんて温かく素敵なエンディングを迎えるんだと思ってました」と笑顔を浮かべた。ファンに愛された番組が終わった喪失感はあるかと聞かれ、「私はきょう、終わってしまったっていうロスが始まりました」と、しみじみした口調で述べた。
鑑賞会が終わると、老若男女を問わず2、300人のファンがホール前の沿道に並び、タクシーで帰路につく波瑠や共演者らを拍手で見送る“あさロス協奏曲”が続き、視聴率の高さを印象づけた。
また同ホール1階のロビーには、ドラマ撮影で使用された加野屋のセットや、衣装などが展示され、カメラを持ったファンが長い列を作って混雑する盛況となった。
同ドラマの視聴率は発表されている3月31日までの全話平均が23・5%まで上昇。4日に発表される最終的な全話平均が、02年前期「さくら」(全話平均・23・3%)を抜いて、今世紀の朝ドラ1位となることが確実な情勢となっている。