向井理 男泣きし有働アナからハンカチ
俳優の向井理(34)が8日、NHK「あさイチ」(月~金 8時15分~)にゲストとして生出演し、現在出演中の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の作者・西田征史氏との深い絆をうかがわせるエピソードを披露。向井が突然、男泣きし、MCの有働由美子アナからハンカチを借りる場面もあった。
2010年の「ゲゲゲの女房」以来、6年ぶりの朝ドラ出演となる向井は、今回の「とと姉ちゃん」ではヒロインの叔父・鉄郎を好演している。脚本家、演出家、映画監督として活躍する西田氏とは、映画「ガチ☆ボーイ」(2008年)、NHKドラマ「ママさんバレーでつかまえて」(2008年)、映画「小野寺の弟・小野寺の姉」(2014年)など、多くの作品でこれまで一緒に活躍してきた。
そんな2人が最初に出会ったのは、8年前、西田氏が脚本を手がけ俳優としても出演した映画「ガチ☆ボーイ」製作中のとき。2カ月間、北海道で缶詰だったことがあり、その最初の約2週間を、向井は西田氏と相部屋で過ごした。
そこで「やはり(いつかは)朝ドラを書きたい」など、朝ドラで活躍したいという将来の夢を2人でたくさん語り合ったという。その話が紹介されると、当時のことを思い出して感極まったのか、向井は突然、「(いま)毎日そうですけど、一番最初に西田さんの名前が出るので。朝ドラで…。それがすごく嬉しくて…」声を震わせ、涙を浮かべた。
有働アナは思わぬ展開に「えっ!」と驚き、番組冒頭に向井から渡されたハンカチをすぐに返し、「なんて優しい方なんだ」との感想を漏らした。向井はそのハンカチで涙を拭った。向井はその後、朝ドラ「ゲゲゲの女房」に出演することになったが、そのときの西田氏のことを「うらやましい。いつか自分も書く側でやりたいと言っていた」とも明かした。
番組では西田氏もVTR出演し、コメントを寄せた。今回、夢がかなって朝ドラを書くことが決まり、向井に報告したときの様子を西田氏は「すごい喜んでくれて、我がことのように『やりましたね!』って。一緒に喜んでくれたのが嬉しかったです」と笑顔で振り返った。
2人の深い絆に、MCの井ノ原快彦は「男手がいなくなった家庭を引っかき回しながらも、彼女たち(ヒロインたち)が奮闘していくという(今の)役柄は、信頼していないとまかせられないという西田さんの考えもあったんじゃないか」と推測。西田氏を「兄貴のような存在」と慕う向井は「たくさんの作品に出させていただいて、西田イズムがわかっているつもりなので、(今回)出番はあまり多くないんですけど、それを少しでもお伝えできればと思います」と意気込みを語った。