女優・藤原紀香（４４）と３月３０日に結婚した、歌舞伎俳優・片岡愛之助（４４）が８日、香川県琴平町の旧金毘羅大芝居（金丸座）で９日に初日を迎える「第３２回四国こんぴら歌舞伎大芝居」の開幕を前に、同町内で行われた恒例のお練りに登場した。

　愛之助が３月３１日に都内で結婚会見を行って以降、公の場に姿をみせたのは初めて。

　沿道には約２万５０００人のファン（主催者発表）が詰めかけ、両側から紙吹雪が舞い続けた。「おめでとう！」の声が飛び、愛之助の愛称「ラブリン！」との声もかかり、「紀香！」と新妻の名を呼ぶ声もあった。

　報道陣から紀香は来ないのかと問われると、「はい、今回は」と答えた。

　セレモニーのあいさつで愛之助は「こんぴら歌舞伎は第１回から出させていただいてます。当時は中学だったでしょうか」と振り返った。続けて、「前回は３年前。皆様からお帰りと言っていただき、うれしかったです」とあたたかい声に感謝した。

　また、結婚したことを祝福する「おめでとう」との声もあったことに触れ、「たくさん頂いた。ありがとうございます」と礼を述べ、「私事ではございますが結婚致しました。また、新たな一歩を踏み出したいと思っています」と喝采を浴びた。

　当初、紀香は９日の同公演で“梨園の妻”としてデビューするとも目された。しかし、愛之助の養父・片岡秀太郎が１日に自身のブログで、同公演が四代目中村鴈治郎の襲名披露興行であるため、別の形で紀香が目立つ格好となることは控えるよう“忠告”したことを明かした。

　紀香は６日に地元の兵庫県西宮市で行われた交通安全イベントに参加した際に、同公演について「多分行かないと思います」と語っていた。