NHK柳澤解説委員、肺がん闘病を告白

 NHKの柳澤秀夫解説委員(62)が13日、キャスターを務める「あさイチ」(月~金、前8時)で自身のがん体験を振り返った。

 番組では乳がん特集。乳がん手術を告白した歌手の生稲晃子がインタビューで「“がん”という2文字は怖い。ただただショックでした」と吐露。2013年11月21日の「私の人生何故こんなふうになってしまったのだろう。人としてそんなに悪かったのか。人生、ずっと楽して過ごしてきたわけじゃないのに」と記された日記も公開された。

 そんなVTRを見た柳澤解説委員も2007年に当時担当していた「ニュース9」を肺がんで降板し、約1年治療していた経験がある。それだけに「僕も経験者。肺だったんですが、(がんの)2文字が怖いというのと、なぜ?というのも僕にもある。正直、ここで自分のことを話すのもちょっと嫌なぐらいの気持ちはまだあるんですよ」と苦しい胸の内を明かした。

 さらに今年の1月に国立がん研究センターが10年生存率の集計を発表。「手術して9年。5年経てば一つの区切りと言われていましたけど、さらに今度は10年に。その間どうして、なんで俺はこうなったんだと…前を向くんじゃなくてなぜ?なぜ?なぜ?と考え続けるんですよ。一定の時間が経ったからといわれても、気持ちの整理がね」と闘病中の心理状態を語った。

 また「早く時間が経って欲しい。10年経って欲しいと、そればかり考える。できるだけ普通に、普通にと思うんだけどどこかに…」と再発への不安も吐露していた。

 柳澤解説委員は国際部記者として約20年、紛争地域を取材。湾岸戦争時にはイラクに残り、現地をレポートした。2002年から解説委員に。「ニュース9」も担当していたが、肺がんのため降板、治療を経て復帰した。

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