川島なお美さんの版画と遺影写真を公開

 昨年9月に胆管がんで亡くなった女優・川島なお美さん(享年54)の葬儀で遺影として使われた写真と川島さんをモデルに製作された版画の各1点が、4月19日から同22日まで東京都美術館で開かれる「ベラドンナ・アート展」で一般初公開されることが14日、分かった。いずれも川島さんと親交のあった漫画家・さかもと未明氏(50)の作品で、今後は川島さんの作品を集めた個展の開催も目指す。

 写真は昨年10月2日に東京・青山葬儀所で営まれた葬儀・告別式の祭壇に置かれた遺影。同6月に撮影された。さかもと氏は「年賀状にということで、2~300カット撮らせていただいたうちの1枚です。その時は彼女が亡くなるなんて思ってもいなかったし、彼女自身も自分が死ぬとは思っていなかったはずです」と明かす。

 さかもと氏は07年に膠原(こうげん)病と診断された。歩くことも困難な日々と闘う中、川島さんが友人として最後まで励ましてくれたという。写真撮影時に川島さんをデッサンした中から、今回、「白い襦袢(じゅばん)を着て、ほっとした表情」の版画も新たに作り、今回、写真とともに出品する。

 同氏は「彼女に生きる力をもらったから、私には彼女の美しさ、素晴らしさを伝える使命感がある。そのために生き残っているのだと思います。体調が続く限り、いい作品を作っていきたい。今後は写真の未公開作品も発表したいですし、版画もさらに手がけていきたい。それらの作品を集めて、将来、川島さんの個展を開きたい」と、天国の盟友への恩返しを誓っていた。

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