ホリエモンの自粛批判 渡辺えりが抗議
生出演予定だったネット番組が熊本地震発生に伴い放送を自粛したことで、「アホな放送局」などと自粛批判を展開させた実業家の堀江貴文氏に対して、女優の渡辺えりが22日、フジテレビ系「バイキング」で「被災地へ行ったらそんなこと言えない」などと泣きじゃくりながら抗議した。
番組はこの日、番組自粛問題を一つのテーマとして討論。東日本大震災で避難所を訪ねた経験のある渡辺は「避難所の人たちは(自由にチャンネルを変えられないから)番組を選べない。だから本当に作り手は考えてあげないと」と、自粛を含む制作者側の慎重な番組作りを訴えた。
そして当時のことを思い出しているうちに涙が込み上げてきて「本当に大変なんですよ…すみません、思い出しちゃって。舞台を辞めるわけにはいかないし、だけど被災者の人たちの状況を考えたら…」と、ジレンマにさらされて苦悩した当時の心境を打ち明けた。
その上で渡辺はハンカチを目に当てながら「堀江さんも実際に行ってみてほしいです。そんなこと、言えない」と、言葉尻は涙声になった。
MCの坂上忍が「堀江さんも支援してるかもしれないから」とフォローすると、渡辺も「堀江さんがどんな人かは知らないので、この(ツイッターでの)一文だけの話ですよ」と、気を取り直した。
堀江氏は16日、出演予定だったネット番組が中止となったことに対して「おめーらが自粛したところで被災者が助かる訳ではない」「人のスケジュール押さえといて」「アホな放送局」とツイッターで批判した。
これに対して教育評論家の尾木ママが、「(放送自粛は)あまりにも当然」などと反論。堀江氏が「この人おかしな考え方」と反撃するなど、ツイッターを媒体に口論が繰り返されていた。
堀江氏が生出演する予定だったのは地上派ではなくインターネットネットテレビの「AbemaTV」。チャンネルは20超あり、チャンネルは見る側が自由に選んで見ることができる。ニュース専門チャンネルもある。