野々村被告「第1形態」号泣ヘアー復活

 政務活動費をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた“号泣元県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の論告求刑公判が25日に、神戸地裁で開かれる。第2回公判後の2月26日に保釈金800万円を納付して身柄拘束を解かれた野々村被告。出廷のたびに容姿が変貌したことにも注目が集まっていたが、約10日前に姿を目撃した住民によると、“頭髪”は議員時代と同じ形に戻っていたという。

 この日、野々村被告が滞在しているとみられる大阪市内の自宅には報道陣が集まった。夜には部屋の中に明かりがともっているのがうかがえたが、呼びかけに応答はなかった。

 近隣住民らによると、野々村被告は約10日前に、人目を避けるように急ぎ足で自宅に入る姿が目撃されていた。コート姿で、第2回公判時のヒゲは剃られており、頭髪は黒々としていた議員時代のスタイルに戻っていたという。住民のひとりは「(14年の号泣会見で)あの、うわっーと泣いてた時と同じ」と話した。

 野々村被告は、1月の初公判には、スーツにスキンヘッド姿、めがねをかけて出廷。体型は胸や尻がぱんぱんに張り、巨大化した印象だった。

 また第2回公判には、黒のジャージー姿で出廷し、頭髪はスキンヘッドから一変、口ひげとモミアゲがつながるほど伸びる一方で、前頭頂部が後退していた。ネット上では議員時代から姿をみせるたびに容姿が変貌するため、第2回公判時には「第3形態」と名付ける向きもあった。

 住民らによると、最近、同居していた両親が周囲に「親戚の家に預けている」と話していたとの証言もある。

 初公判、第2回公判とも、身柄拘束された状態での出廷だったため、野々村被告の“近影”はカメラ撮影されていない。在宅状態にある25日は、多くの報道陣が神戸地裁周辺で出廷シーンを撮影するため、待ち構えることが予想される。

 野々村被告は14年の問題発覚時から、報道陣から取材を受けたり、写真を撮られることを嫌い、警戒心をとがらせている。在宅していた昨年11月、当初に予定された初公判時には、当日朝に自宅周辺にマスコミ関係者がいるなどと騒ぎだし、公判をドタキャンしたことも。25日は、どこから、どのような風貌で出廷するのかにも注目が集まる。

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