ケイン・コスギが語る「鋼の信念」
アクション俳優のケイン・コスギ(41)が24日、沖縄・那覇市内で開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」のレッドカーペットに登場した。
ケインは29日公開の映画「テラフォーマーズ」に出演。主演の伊藤英明(40)とは「ジムが同じ」だと明かし、「伊藤さんはかなりトレーニングされている。クランクイン前に空中ヨガにも通っていらして『ケインも一緒に行く?』と誘われたので、初めて体験させていただきました」と話した。
ケインは子どものころから世界的なアクション俳優を志し、「ちょうど30歳のとき、そろそろ挑戦してみようかなと思ってアメリカに行って、マネジャーとエージェントを探してオーディションを受けて…」という。現在は米ロサンゼルスが拠点となっているが、「テラフォーマーズ」のメガホンを取った三池崇史監督(55)からオファーを受け、「昔から三池監督の大ファンなんで」と出演を即決した。
今作では衣装の重さに苦しめられたという。「特に足のブーツとか、今までの中で一番重い感じ。10キロぐらいあったと思います」という中、「できるだけカッコいいアクションを入れようと思って、今までにない蹴りをやってみようと思って、三段蹴りをやろうと思ったんですけど、二段で止まってました」と苦笑いで振り返った。
40歳を超えた今も、ますますパワーアップしている。体脂肪率は「普段は6~7%、映画の前とかは4%ぐらいにします」という。「海外では、アクション俳優は40歳から」との思いのもと、多い日は1日7時間をトレーニングに費やす。「20代とか30代よりトレーニングしてますし、今の方が動けると思う。この10年間は、とにかく自分のベストまで行きたい」と言葉に力を込めた。
父であり、世界的アクションスターの先輩でもあるショー・コスギ(67)とは、最近は「特に話すことはない」という。それでも「30歳になってアメリカに挑戦して、本当にその通りだと思ったのは、『アクション俳優になりたい人は世界中にすごい数がいる。その人たちより倍、3倍以上頑張らないと成功しない』という言葉ですね」としみじみ話した。
その金言は、今もケインに大きな影響を与えている。「満足すると、そこで止まっちゃう。毎日毎日、前の日よりできるだけ頑張ってレベルアップできるように意識してます。これで十分だと思った瞬間は、多分アクション俳優はやめてると思います」と、鋼の信念を明かしたケイン。その進化は、いまだとどまるところを知らない。