サブちゃんのムチャぶりに武豊大焦り
「天皇賞(春)・G1」(1日、京都)
脅威の粘り腰を発揮した2番人気のキタサンブラックが3200メートルを逃げ切った。
好スタートから主導権を奪うと、終始マイペースの逃げ。直線残り200メートル過ぎで外から昨年の3着馬カレンミロティックが馬体を並べて来て、いったんは頭ひとつかわされたが、そこからもう一度盛り返して鼻差V。3分15秒3のタイムで、昨年の菊花賞に続くG1を制した。
勝利者インタビューのお立ち台に武豊騎手とともに上がった北島三郎オーナーは「きょうはオレは歌わないけど、ここはユタカ君が歌いますので…」と振ると、武豊騎手は「いやいや、それは無理ですから」と両手を広げて“イヤイヤポーズ”。百戦錬磨のユタカも演歌界の大御所の超ムチャぶりには、さすがに焦った様子だった。結局は北島が観客の手拍子に合わせて「まつり」のワンフレーズを熱唱。京都競馬場は大いに盛り上がった。
2着に13番人気のカレンミロティック。3着に3番人気シュヴァルグラン。昨年の有馬記念馬で1番人気のゴールドアクターは、好位から4角で2番手に上がったが、直線失速して12着に沈んだ。