蜷川実花さん 穏やかな微笑み見せる
肺炎による多臓器不全のため12日に亡くなった演出家・蜷川幸雄さん(享年80)の遺体が13日、都内の自宅に無言の帰宅を果たした。蜷川さんの長女で、写真家の蜷川実花さん(43)も午後6時ごろ帰宅。待機していた報道陣約40人に4度、お辞儀をし、無言で室内に入った。
報道陣に向かっては微笑むような穏やかな表情を見せ、口元は「お疲れさまです」と動いていた。この日はオフで、事務所で通夜、告別式の段取りなどの打ち合わせを行っていた。
実花さんはほぼ毎日、入院中の蜷川さんを見舞っており、12日も病室を訪れたが、撮影の仕事のため病室を離れた後、車で移動中に訃報が届いた。その後、インスタグラムを投稿。「今日、父が逝(い)ってしまいました。最期まで闘い続けたかっこいい父でした。父の娘でいられたことを誇りに思います」とコメントしていた。
12日は仕事を終え病院で父の亡きがらと対面。関係者によると、蜷川さんは眠るような安らかな表情をしているという。
蜷川さんの遺体は、この日午後4時45分、無言の帰宅。先立つ午後1時半ごろには、妻・宏子さんとみられる女性が、関係者に支えられながら帰宅している。自宅には、女優・黒柳徹子(82)や芸能事務所からの供花が届けられ、近隣住民らが弔問に訪れた。
なお、実花さんは15日の通夜後に取材に応じる予定という。