藤原竜也が号泣弔辞 蜷川さんへ感謝
12日に肺炎による多臓器不全のために亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80歳)の告別式が16日、東京・青山葬儀所で行われ、俳優の藤原竜也が涙の弔辞を読み上げた。
この日は5人の俳優、女優が弔辞を読み上げたが、藤原は一番最後にマイクに向かった。すでに涙があふれており、「その涙、嘘っぱちだろうって怒られると思う」と言いながらも涙を止めることなく弔辞を読み上げた。
「この前、公園で一人でハムレットの録音を聞いていました。恐ろしいほどのダメだしで心が折れました…」と思い出を振り返ると、もう言葉が続かない。
「…俺が言ったことすべてを今、わかろうとしなくていい。いずれ理解出来る日がくるから…。島国の小さな俳優になるな。苦しんで苦しんでどうしても辛かったら手を挙げれば、おれがその手を引っ張ってやるって…」と、蜷川さんからのメッセージをかみしめるように言うと再び涙があふれた。
「悔しくて泣けてきます。もっと一緒にいたかった」と率直な思いを打ち明け、「1997年、あなたがぼくを産んでくれました。最高の演劇人生をありがとうございました」と大恩人へ、最後のお礼を伝えていた。