平幹二朗、蜷川さん弔辞でお別れ
12日に亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80歳)の告別式が16日、東京・青山葬儀所で行われ、約40年に渡ってタッグを組んだ俳優の平幹二郎(82)も弔辞を読み「とうとうこのときが来てしまった」と盟友の死を悲しんだ。
平は一番最初に弔辞を読み上げ、これまで蜷川さんとともに作り上げた17本の芝居について述懐。蜷川さんは、平の演技を一度もほめたことがなかったといい、「なんとか褒め言葉を引き出したくて肺を痛めるほどの熱演を続けた。もう少し理知的に演じればよかったけど、あなたの熱情に突き動かされた」と、必死に演じた稽古の様子を振り返った。
弔辞の最後には、一緒に作り上げた芝居「タンゴ・冬の終わりに」の一節を引用し「ぼくらはまた近いうちに再会する」と締めくくった。