女優の浜木綿子（８０）が１８日、フジテレビ系「ノンストップ」の単独インタビューに応じ、息子で俳優の香川照之へ「もう少し楽に歌舞伎ができるようになれば…」と親心をのぞかせた。

　浜は、息子である香川が別れた夫・市川猿翁の元へ行き、歌舞伎の門をたたいた５年前を思い出し「はじめは反対して本当に心が揺れ動いたというか、うねりを感じた」と、なぜ自分を苦しめた元夫のところへ行ったのか、という葛藤があったことを告白。

　だが、女形として香川が歌舞伎の舞台に立ったのを見たとき「なんと猿翁さんにそっくり。若いときの。声を発しても猿翁さんそっくり。やっぱり親子なんだなって」と、歌舞伎へ向かうのは必然だったと振り返った。

　息子の歌舞伎デビューをきっかけに元夫とは４年前、実に４６年ぶりに再会。「照之を立派に育ててくれてありがとう、大変でしたねとおっしゃって。大変でしたと申し上げたら贈り物をくださって。でもそれがあったから楽屋にも伺えるようになったし、照之の話もわだかまりなく話せるようになった」と、猿翁との現状を報告した。

　夫側へ行った息子に対しても「私はそれでいいんです。子供が幸せになるのであれば、私はなんでも賛成」としたが、「照之がもうちょっと楽しく歌舞伎をできるようになればいいなと思います。もう努力、努力、努力ですごいらしいですから。もちろんそうでなければいけないが、もう少し楽にできるのは何年後かなと思いますし、早くそうなってほしい」と、息子の幸せをどこまでも願っていた。