舛添知事、辞任せず 「全力を挙げ…」
舛添要一東京都知事は20日、都庁で開かれた定例記者会見で、専門家による外部団体に自身の政治資金の調査を依頼する意向を明かし、辞任については「全力を挙げて都民のためにいい仕事をしたい」と改めて否定した。
厳しい表情で会見場に現れた舛添知事はまず、都政に関してのいくつかの事案を説明した。
そして約3分後、自身の疑惑に話を移し、冒頭「私の政治資金について様々なご指摘を受け、都民の皆様をはじめたくさんの方々にご心配とご迷惑をおかけしましたことを心から深くお詫び申し上げたいと思います」と言って深く頭を下げた。
その上で、「政治資金規正法に精通した弁護士などに、私の関係政治団体の政治資金の支出を見て頂くことにいたしました」と明かしながら、新たに浮上した数々の疑惑については「政治資金に関することなので、厳しい第三者に精査してもらってから」と、今回も「精査」を連発し、辞任の意思について確認されると、「全力を挙げて都民のためにいい仕事をしていきたい」と、明確に否定した。
舛添知事は13日の定例会見で、政治資金を家族旅行に流用していたなどの報道に対して、家族旅行で泊まったホテルで会議を行ったなどと釈明しつつ、疑惑を招いたことに反省し返金する意向を明らかにした。