猫ひろし、リオ五輪出場決定と現地報道
お笑いタレントの猫ひろし(38)が、マラソンのカンボジア代表としてリオ五輪に出場することが24日、決定的となった。20日に現地メディアが、五輪出場が決まった選手6人を報じ、そのうちの1人に猫が含まれていた。
猫の所属事務所はこの日、デイリースポーツの取材に対し、「正式に出場が決定したというオファーはまだ受けておりません」としながら、「6月3日に記者発表があるので、その場に来てくれという知らせを受けたと、現地の代理人から連絡がありました」と認めた。猫は現在、カンボジアに在住しているという。ブログでは現地での生活の様子を写真付きで掲載。24日には「それにしても規則正しい生活だ。お坊さんみたいな生活だ」「本職芸人なんだけどな。とにかく今は走ろう」と練習に励んでいることに触れた。
猫は10年12月、カンボジアのハーフマラソンで3位となり、同国政府などから国籍変更による五輪挑戦を打診された。11年10月にはカンボジア国籍を取得。同11月にはインドネシアで開催された東南アジア大会男子マラソンにカンボジア代表で出場し、2時間37分39秒で5位に入った。
12年3月にはカンボジア五輪委にロンドン五輪・男子マラソン代表として選出されたが、4月に国際陸連が猫の参加資格を疑問視していることが判明。5月には国際陸連がカンボジア陸連に参加資格を認めない決定を通知し、五輪出場が消滅した。
その後、引き続きカンボジア人として16年リオ五輪を目指すことを宣言。今年2月には東京マラソンに出場し、カンボジア選手のシーズン最高記録となる2時間34分をマークし、今月にはカンボジアで行われた2016リオ五輪・カンボジア代表選考大会で優勝。五輪代表選出の最終結論を待つ状況になっていた。