高額出張費および公用車問題に端を発し、雪崩のように政治資金の公私混同疑惑が報じられている東京都の舛添要一知事が２７日午後２時からの定例会見で３度目の釈明を行う。しかし、毎回中継しているテレビの情報番組なども、舛添氏が２７日に真摯な説明対応を行うかに関しては疑い眼のようだ。

　前回２０日はＮＨＫを含むテレビ５局が中継で伝えたが、舛添氏は数々の疑惑に対し「第三者の目で厳しく調査してもらう」と約７０回も繰り返し、説明を避け続けた。

　中継価値があったか実に微妙な会見内容で肩すかしを食らった格好で、２７日はＮＨＫは午後２時から「ニュース　伊勢志摩サミット閉幕」を放送する。

　民放の情報番組は、この日も舛添氏の「１万８千円の喫茶店代」「水族館疑惑」「美術館疑惑」など新たな疑惑を報じるも、フジテレビ「直撃ＬＩＶＥ　グッディ！」ではメインキャスターの俳優・高橋克実が「明日、また（会見中継）やらないでしょうね。また先週みたいになったら、再びギャラ泥棒なんて言われますよ」とボヤキ節。「ちっちゃくワイプかなんかで抜く（画面下での中継）だけでいいです」と唱えると、安藤優子キャスターも「あしたは『まだ精査中』でしょうからね」。舛添氏が２５日になってようやく「第三者」の弁護士を選任したと言っていることから、２７日もまっとうな説明は期待できないと予測した。

　また日本テレビ系「情報ライブ　ミヤネ屋」も、テレビ番組表で２７日の舛添知事会見は３番手ニュースに“降格”させ、「舛添知事は今週も会見！精査＆第三者…の続き」と期待度の低さをうかがわせる番組告知を行っている。