フジ社長 次期月9ネット会見を評価
フジテレビの亀山千広社長(59)が27日、同局内で定例の社長会見に臨んだ。7月期の“月9ドラマ”「好きな人がいること」の制作発表がインターネット配信で行われたことについて、「いろいろ仕掛けていくことはいいこと」と歓迎した。
同局としては初めて、ネットでドラマの制作発表の生配信に挑戦した。新しい試みであった反面、何を、どこまで発表するのかといった練り込みが足りない面もあり、ネット上を中心に話題になっていた。
亀山社長はテレビ局の事業は、視聴率に反映されない自宅録画ではなく、「リアルタイム視聴というのを促さないといけない」と指摘。その上で今回の試みを「いろいろ仕掛けていくのはいいことかなと思っています」と評価した。「SNSを使う、いろんな形を使ってリアルタイム視聴にもっていこうというのは大いに歓迎したいなと思います」とポジティブな試みとして受け止めた。
月曜の福山雅治主演の「ラヴソング」、日曜のホームドラマ「OUR HOUSE」など、4月期のドラマは視聴率で伸び悩み、物語の佳境にかけての巻き返しが望まれている。テレビ局の放送事業収入を左右する視聴率は、録画視聴は含まれないため、「リアルタイム視聴につながるデータをちゃんと出していければテレビのあり方、番組のつくり方は変わっていくと思う」と今後に期待した。