フジ社長リオ決定中継できずも恨みない
フジテレビの亀山千広社長(59)が27日、同局内で定例の社長会見に臨み、TBSと交互に試合中継している「2016リオ五輪 バレーボール世界最終予選」について言及した。女子チームはTBSが担当した21日のイタリア戦でリオ五輪出場が決まったが、「リオ五輪(切符)を手に入れたのがうれしく思っております」と語ると同時に、「女子チームを恨んでおりませんし、TBSさんも恨んでおりません」と率直な思いを口にした。
亀山社長が「捕らぬ狸の皮算用」していたところによれば、フジテレビが担当した前日20日のドミニカ共和国戦で決定するだろうと考えていたという。ただ、「これは結果でございますので、女子チームを恨んでおりませんし、TBSさんも恨んでおりません」と想定した範囲だとした。そのことよりも、熱戦を視聴者に届けられたことを重視し、「いい試合を連日見せてくれていることに関しては、いい放送をTBSさんもうちもできたかなと思っています」と、女子チームに感謝した。
28日からは男子チームの試合が始まるが、経営者としては、より注目が高い試合を中継したいというのが本音。「男子もリオに出て行けるように、中継でも応援をできる、視聴者を巻き込んで後押しができるようにTBSさんとやっていくことがなによりだと思っています」と語った。
ちなみに、イタリア戦の視聴率は、20・4%だった。フジテレビが担当した、ドミニカ共和国戦は12・6%、22日のオランダ戦も12・6%だった。
(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区の平均世帯視聴率)