玉置浩二 復帰ライブで酒断ち宣言
大腸憩室炎で入院し、5月の4公演をキャンセルした歌手・玉置浩二(57)が2日、東京・Bunkamuraオーチャードホールでコンサートを行い、復帰した。元気な姿で登場した玉置は、バルカン特別編成交響楽団との共演で、「オレンジ」など全19曲を披露。病み上がりとは思えない伸びのある歌声で約1800人のファンを魅了。「悲しみにさよなら」では「愛を熊本のために」と歌詞を変え、被災地への思いを伝えた。アンコールラストの「夏の終わりのハーモニー」は楽団の演奏の中、マイクを通さず熱唱。歌い終えると、スタンディングオベーションが起こった。
終演後、取材に応じた玉置は「本当にたくさんの方にご心配、ご迷惑をおかけしました。元気に帰ってきました」とあいさつした。左のわき腹が痛み、39度の高熱もあって、4月下旬に病院に行き、大腸憩室炎と診断され、即入院。96、03年にも患ったことがあるといい、手術はしなかったものの、入院生活は24日間続き、5月19日に退院したという。
声量が落ち、退院後に「久々に地獄のトレーニングをやりました」と苦笑し、この日の熱演へつなげたとした。現在の体調については「むしろ高校生のころのよう。5キロやせました。絶食だったんで」と明るく話した。
会場で見守った妻のタレント・青田典子(48)に支えられた。病気の原因について「酒の飲み過ぎでした。奥さんと楽しんでたつもりが…」と説明。「そこで酒を断ちました。ありがたいことにウチの奥さんもやめてくれた。奥さんが飲んでたら、飲みたくなる。もう1カ月半くらい(断酒を続けてる」と続けた。今後を聞かれると「一生です」とキッパリ。「一生なんてことは人生にあるのかな?」と揺らいだが、すぐに「固く誓ってます」と声を大にした。
結婚、離婚を繰り返すなど、プライベートでもお騒がせしてきた玉置だが、「(今は)落ち着きましたね。歌うだけで幸せだと思うようになった。すべてウチの奥さんのおかげ。今までお世話になった方のおかげ」と感謝していた。