舛添氏不信任案 自公「踏み絵」監視も
政治資金の私的流用疑惑などが噴出する中、辞職拒否している東京都の舛添要一知事を追及中の東京都議会の閉会まで、残り72時間を切った。
最大の注目は、おおさか維新の会所属の柳ヶ瀬裕文・東京都議(東京維新の会)や共産党が最終日の15日本会議に提出することを表明している、舛添氏に対する不信任決議案に対し、14年都知事選で舛添氏を推した与党、自民・公明がどう対応するのか。ネット上では、自公への「踏み絵」として注目され、「国民は見ているからな」「提出に反対しませんよね?」「今回の対応を見て参院選は投票する」「誰が賛成して誰が反対したか覚えておきます」と過激なツイートなどが殺到。まずは不信任案提出の承認を行う14日・議会運営委員会の宇田川聡史委員長(自民)ら都議23人の名前がネット上にアップされるなど、異例の“監視態勢”が敷かれている。
この日、フジテレビ番組に出演した自民党の下村博文総裁特別補佐は、13日に行われる舛添氏の疑惑に対する集中審議(総務委員会)を見て判断する姿勢を示した。一方でおおさか維新の松井一郎代表はツイッターで「これ以上何が出てくるの?もう十分に判断材料は揃ってるでしょ」と断じている。
自民党本部や、自民党東京都連の公式ツイッターには「自民党よ!舛添に対する対応を国民、都民はしっかり見ているぞ!」「不信任議決案を潰さないでくださいね」とのコメントが相次いでいる。舛添氏の擁護を求めるなどのコメントは見当たらない。
なお一連の疑惑に対する集中審議は20日にも行われる。ただし、このまま都議会の会期延長がなく15日に閉会すれば、会期後は議会が伝家の宝刀である不信任決議案が公使できず、野党は舛添氏の20日への「説明先延ばし」を警戒している。