【舛添氏追及】自民質問は収穫ゼロ!

 高額出張費問題および公用車問題に端を発し、政治資金の私的流用疑惑が噴出している東京都の舛添要一知事に対する、東京都議会の集中審議(総務委員会)が13日午後に開かれた。

 最初に質問に立ったのは自民党の鈴木隆道都議。最初こそ舛添氏に対して「いいかげんにしろ」「ご託を並べても国民は納得しない」と厳しい言葉を向けた。しかし、鈴木都議の質問は説教まじりで長く、肝心の追及内容は舛添氏にあっさりかわされ続けた。約1時間の持ち時間で、新たな事実や、有効な回答を引き出せずに終わった。

 鈴木都議は、舛添氏が正月に家族と宿泊した千葉県内のホテルで、政治関連の会議をしたと主張して宿泊費を収支報告書に計上した問題に絡み、会議の面会相手の名前を問うたが、舛添氏は「政治の機微に関わる」「これからも政治家をやっていくためにも、政治家の信義として、ご容赦いただきたい」とあっさり拒否した。

 また政治団体の勉強会の朝食代として、喫茶店代1万8000円の領収書を計上した件で、テレビ番組の取材などに店側が記憶がない旨の説明をしていることも質問したが、舛添氏は自身のスタッフが「間違いない」と話しているとして、かわした。

 鈴木氏はさらに深く追及することはなく、しかし、毎回テーマごとに政治家としてあるべき姿などを説教し、これに舛添氏が「胸に刻みます」と謝罪した。

 集中審議を中継した日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」では宮根誠司キャスターが「これ、追及不足って言われても仕方ないんじゃないですか?」「舛添さんの勝ち?」とあきれ顔。ゲスト出演した浅野史郎・前宮城県知事は「怒ってますよ!」「こんな質問許されない」と、自民の手ぬるいとも言える追及姿勢を批判した。

 ネット上でも「台本があるのか?」「大根役者」「早く代われ」「時間の無駄」などと酷評が相次いだ。

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