マラソンのカンボジア代表としてリオ五輪出場を決めた、お笑いタレントの猫ひろし（３８）＝本名・滝崎邦明＝が１５日、東京・江東区内のスタジオで、レギュラーを務める「レインボータウンＦＭ」の番組「キバＲＵＮラジオ」の生放送に出演。五輪出場決定をファンに報告した。

　猫は共演のお笑いタレント・チェリー吉武（３５）から「カンボジア代表、おめでとうございます！」と祝福され、「やった！」と笑顔。スタジオ前に集まったファンから大きな拍手を浴びた。

　出演前にはデイリースポーツの取材に応じ、五輪代表をつかんだ心境を「素直にうれしいというのと、安心したというのと、あとは長かったなと…」と吐露した。

　１２年のロンドン五輪でも一度は代表に決まりながら、参加資格を満たしておらず取り消しに。それでも「１つ決めたのは、オリンピックに出られようが出られなかろうが、走るのはやめないようにしようと。ダメになったその日に４０キロ走ったんです。とにかく続けようとやってるうちに、モチベーションも上がってきた」と不屈の思いを明かした。

　本大会の目標については「順位はともかく、自己ベストを本気で狙います。ブラジルは南半球だから、涼しいらしいですし」と宣言。「カンボジアの方には、選んでいただいて本当にありがたいし、日本のファンの方にもすごくお世話になった。とにかくベストを尽くして走り切って、最高の『ニャー』ができたらいいなと思います」とはにかみながら話した。

　番組中では、カンボジアでの暮らしぶりについても語った。代金を惜しんで自分で洗濯をするなど切り詰めて生活していたことを紹介。数十人のファンから万歳三唱で祝福されると、「（リオ五輪では）最高の状態で走りますので、良かったら応援、よろしくお願いいたします」と頭を下げた。

　カンボジア国籍を持つ猫は１４日に来日したばかりで、久しぶりに東京・江東区内のスタジオに登場した。ブースには「祝　猫ひろしオリンピック出場！！」との張り紙も出てお祝いムードに包まれた。