橋下氏に都知事選出馬陳情が殺到
東京都の次期都知事として待望論が起こっている前大阪市長の橋下徹氏(46)の弁護士事務所に、出馬を求める電話が殺到していることが分かった。しかし橋下氏は17日から欧州連合からの離脱を問う英国の国民投票をテレビスタッフと取材するため渡英。帰国後の7月もテレビ、講演の仕事を入れており、都知事選の投開票日となる見込みの7月31日には堀江貴文氏(43)と講演会を行うが、事務所は「予定に変更はありません」と回答した。
関係者によると、舛添要一都知事の辞職を受け、橋下氏の事務所には「絶対に出て欲しい」といった一般からの熱心な要望電話が相次いでいるという。
ただ仮に出馬する場合は、各テレビ局が立候補予定者の出演自粛を行う期間(おおむね選挙前3カ月)に入っている。
橋下氏は17日から民放キー局のスタッフと、23日に英国で行われる欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票を取材するため英国に向かう。もともと個人的に視察を予定していたが、テレビ局の番組として取材する形式をとることになったという。
また帰国後の7月もレギュラー番組の収録や、6回の講演会が入っており、状況的にもこれらをキャンセルしての出馬は極めて難しいといえる。
15日には、橋下氏が政治家時代に妻よりも会話する時間が長かったという松井一郎・おおさか維新代表が「ない。ここで都知事というタイプではないには、理屈じゃなく分かる」と断言。次期都知事は次期五輪開催都市の首長としての栄誉も担うが、関係者は「性格的に、それは一番興味を示さないところだろう」と見る。