小倉智昭 吃音症だった…克服しアナに
フリーアナウンサーでタレントの小倉智昭(69)が16日、NHKで放送された「ファミリーヒストリー」に出演。子供時代は吃音症だったことなどが明かされた。その後、吃音を克服し、アナウンサーとなった。
番組には姉・仁恵子(きみえ)さんが出演。「吃語症でどもるから、『あ』とか最初の音が出ないから、(続く)次の言葉が出てこない。(症状は)ひどかった、小さいころはね」と証言した。
小学5年生の七夕では、短冊に「ちゃんと話せるようになりますように」と願い事を書いた。父・勇さんはそれを見て、「願い事は、誰かに頼むものじゃない。目標を持ち、頑張った分だけ自分のものになるんだ」と諭したという。
父の言葉をきっかけに、小倉は河原で日々、発声練習に励むようになった。
1971年、小倉は難関を突破し、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)のアナウンサーに合格。知らせを受けた親族は驚いた。「『智昭がアナウンサーになったよ』というから、えっ?!って。『だって、どもってたじゃない』って。びっくりした」と振り返った。
入社後は競馬中継を担当。競馬はしない父だったが、いつも小倉のアナウンスを楽しみに競馬中継に聴き入っていたという。
石油会社で技術者として働いた父・勇さんは82年、74歳でこの世を去った。小倉は家族の歴史をVTRで見て、「これから残りの人生、もうひと踏ん張りするかな、って今、思いますね」と話した。