高知東生容疑者 報道陣を前にひるまず
昨年、芸能界を引退した元俳優の高知東生(たかち・のぼる)容疑者(51)が24日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで関東甲信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕された。高知容疑者は女優の高島礼子の夫。同部は今後、高知容疑者が薬物を入手したルートについて解明する。高知容疑者はこの日の夜、警視庁湾岸署に身柄を送られた。
高知容疑者は黒っぽいジャケットに白いVネックのインナー。口ひげとあごひげをはやしていた。待ち構えた大勢の報道陣を見てもひるむことはなく、真っすぐ前を見据えて歩いた。車の後部中央に乗せられ、身柄を移送された。湾岸署に到着しても、ひるんだ様子は見せなかった。その後、しばらく置いて同容疑で一緒に逮捕されたクラブホステスの女性(33)も移送された。
同部によると、高知容疑者は横浜市内のホテルに知人女性と就寝しているところを逮捕された。
室内から覚せい剤4袋(4グラム)、大麻タバコ3本、ほかに乾燥大麻を持っていたという。ガラス製の小瓶などを押収。小瓶には焦げ跡があり、2人があぶって吸っていたとみている。ホテルの駐車場に止めていた女の車からも薬物が入っていたとみられる空のポリ袋が見つかった。
今後は同容疑者の携帯電話の通話記録などを分析して薬物の入手先を調べるとともに、尿鑑定などをして使用の疑いでも捜査し、「芸能界薬物汚染」の実態を解明する。
高知容疑者らは24日午前2時すぎにホテルにチェックイン。麻薬取締部は午前8時半ごろ室内に踏み込んだ。