笑瓶、急性大動脈解離の際に遺言考えた

 昨年末、急性大動脈解離で緊急搬送された落語家の笑福亭笑瓶(59)が29日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜正午)に出演し、一時は遺言を残そうとしたほどの状態だったことを明かした。

 笑瓶は徹子にその話を振られ、当日の様子を詳しく説明した。

 昨年12月29日、千葉県内のゴルフ場でお笑い芸人の神無月と、2015年の打ち納めのつもりで朝8時半にスタートした。ところが途中でいきなり「背中をパリパリっと割られるような激痛」に襲われ、「あ、死ぬんだ」と思ったという。

 あまりの痛みで金網にしがみついていたが、そんな痛みの中でも思いついて同伴プレーヤーの神無月に「ごめん、最期の言葉やけど聞いてくれるか」と遺言を託そうとした。

 しかし神無月は「嫌です。死なない、死なない、生き続けます。笑瓶さん大丈夫です。頑張って下さい」と拒否した。その時、遠くの方でピーポピーポと音が聞こえてホッとしたという。

 番組ではあらかじめ収録した神無月のコメント映像を流し、神無月はその際の心境を「最期の言葉がオレでいいのかなと、ビビりました。電話して奧さんに聞いてもらおうかと。1カ月くらいして寿司をごちそうになりました。命の恩人ですから」と説明した。

 笑瓶はゴルフ場のコースに着陸したドクターヘリで緊急搬送された。手術はせず数日間の検査入院を経て退院、1月19日に仕事復帰した。

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