【オート】中村雅人がオールスター初V
「オールスターオートレース・SG」(29日、川口) オートレースの「SG・第33回オールスターオートレース」の優勝戦(10周、5100メートル)は29日、川口オート最終日12Rで行われ、中村雅人(33)=船橋・28期=が、青山周平との壮絶な争いに競り勝ち、10周3角で差し切って、大会初優勝を飾った。SGは3回目の制覇。2着には角南一如が入った。
5R発売中に行われた優勝戦出場選手紹介式で「きっと今日も厳しい展開になると思います」とコメントした中村。“混戦をさばくために生まれてきた”ような仕事人が、激戦を楽しむかのような走りで3節連続V、川口SG連覇を果たした。
試走タイムは3・31で、青山(3・30)に次ぐ2番目。1番人気は青山に譲ったが、レース運びの厳しさで、昨年暮れのSS王座決定戦に続き、青山のデビュー最短SG制覇を阻んだ。
好Sで逃げた荒尾を2周1角で青山が差して先行したが、5周4角で内を突いた中村が6周1角を先取り。青山が10周1角で内を割って再逆転したが、3角で中村が内突スレスレ(審議対象)に切り込んで再々逆転した。
中村は「気候がエンジンに合ってくれた。最後は無理やり。気持ちで入っていった。周平キラー?いや~、以前は負けてばっかりだったから」と笑った。
これで通算332勝で、34回目のV。今年早くもV4と飛ばしている。船橋には永井大介、青山周平という強力なライバルがおり、指導している鈴木圭一郎も楽しみな新人。今年も船橋勢を中心に回ることは間違いない。