【天皇賞】キズナ1・6倍断然人気

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 「天皇賞(春)・G1」(4日、京都)

 春の古馬チャンピオンを決定する伝統の一戦の前日オッズが発表され、今年の始動戦となった大阪杯を完勝したキズナが単勝1・6倍で断然の1番人気となった。

 決戦前日、3日朝のキズナは栗東坂路を軽く1本駆け上がり、CWコースへ出てキャンター。予定していたメニューを黙々とこなす姿に、力みは見られなかった。「本当に元気がいいですね。それに迫力もすごい。でもよく我慢してくれたと思います」。最終調整を見届けた佐々木晶三調教師は、こう振り返って安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「競馬の日は、とてもおとなしいんですよ。装鞍所でもピクッともしませんから。勝負ということをわきまえているのでしょう」。“やんちゃ”はこの日までで封印。決戦の朝には勝負師の顔になっているはず、と指揮官は話す。秋は昨年4着に敗れた凱旋門賞へ再チャレンジする。充実の4歳春を迎え、進化したキズナが、いよいよ大舞台に立つ。

 5・3倍の2番人気には、阪神大賞典Vで完全復活を印象付けたゴールドシップ。土曜朝は栗東CWを軽く流して最終調整を終えた。「貫禄があるよなぁ。…親バカかな?」と須貝師は目尻を下げた。1番人気で5着に敗れた昨年と同じ【4】枠(8)番から雪辱を狙う。「今回はキズナが人気になってくれているからね。気負わずに臨めるよ」。こちらも秋の凱旋門賞挑戦も見据え、結果を出してさらなる高みを目指す。

 5・8倍の3番人気に続くのは日経賞を制したウインバリアシオン。土曜朝は栗東坂路で3F46秒6‐14秒1と末脚を伸ばした。「有馬記念(2着)の時よりも、ゆったり調整ができたし、いい状態で送り出せます」と竹邑厩務員。G1では過去3度の2着。悲願Vを狙う。

 以下、14・4倍で昨年の覇者フェノーメノ、24・7倍でデスペラード、32・8倍でサトノノブレスが続いている。

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