「大渦大賞ＩＮ宮島・Ｇ１」（９日、宮島）

　宮島で代替開催された鳴門周年は９日、１２Ｒで優勝戦が争われ、２コースまくりの市川哲也（４６）＝広島・６７期・Ａ１＝が１着。０８年１１月の宮島周年以来、Ｇ１通算１９回目の優勝を飾った。２、３着は太田和美、今垣光太郎が入った。なお、池田浩二は落水、４着の吉川元浩は不良航法を取られた。

　休催中のため宮島で行われた鳴門周年。唯一、広島勢で優勝戦に進出した市川が躍動した。展示は枠なり３対３だったが、本番は瓜生正義、池田がピット離れで遅れ、今垣はダッシュ戦を選択して１４６２・３５。「成り行きで２コースに入っちゃったので、Ｓはどうしようと悩んだ」がそこは地元戦。コンマ１３のＳを踏み込むと、まくってきた今垣より先に仕掛けて１Ｍを先制。あとは丁寧に回って、先頭で駆け抜けた。

　「太田選手よりちょっとずつ伸びていたので、上を行こうと思った。（Ｇ１優勝が）久しぶりだったのですごくうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

　これで今年の獲得賞金ランクは暫定２１位に浮上。「チャレンジカップに出られないので、グランプリは厳しいけど、地元のＳＧ（１５年６月グランドチャンピオン）には絶対出たい。これからも活躍できるように頑張ります」と奮闘を誓った。