「福岡チャンピオンシップ・Ｇ１」（１８日、福岡）

　福岡ボートの開設６１周年記念「Ｇ１・福岡チャンピオンシップ」は１２Ｒで優勝戦が行われ、今垣光太郎が勝負駆けに成功した－。４号艇の今垣光太郎（４５）＝福井・６３期・Ａ１＝が３コースからまくって１着。Ｇ１・２４回目、通算では８８回目の優勝を挙げた。福岡周年は５３周年以来の２度目の制覇。２着に中嶋誠一郎、３着に平田忠則が入った。

　「今年一番の勝負だと思っていました」。グランプリ出場に懸ける強い思いが、今垣に値千金のＧ１Ｖをもたらした。

　レースは自身の代名詞とも言える“まくり一撃”だった。ピット離れで３号艇の中嶋が遅れ、３コースを手にした今垣がトップＳのまくりで決めた。前検入りの段階では獲得賞金ランク３１位だったが、この優勝で一気に１５位まで浮上し、グランプリ出場圏内（賞金上位１８人）に突入した。「ここ（福岡）は本当に相性が抜群。地元以外で１番好きなレース場」と大喜びだった。５月のＳＧオールスターでも優出３着。今年の獲得賞金額の大半を稼いだドル箱水面が、最後に残っていたのも何かの縁だろう。

　次節は下関のＳＧチャレンジカップ。グランプリ出場圏内に入ったとはいえ、まだまだ油断はできない。「グランプリを勝つのがボクの夢。１８位でもいいから勝ち残りたい」。下関でも、ファンを大事に一走一走に全身全霊を込める今垣スタイルで臨む。